デンタルアドクロニクル 2014
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92 う蝕治療の今後の発展 PRGバリアコートは、バイオアクティブ材料の1つとして臨床におけるう蝕予防とう蝕治療のさまざまな場面に登場し、その評価がうなぎ登りに高くなっていると聞いている。松風社が独自開発したPRG技術により得られるバイオアクティブ新素材“S-PRGフィラー”を含む“Giomer”製品群の1つであり、臨床応用への期待がますます膨らんでいる。 PRG技術については、すでにさまざまな成書で紐解かれており、また今回の本特集においてもその概要が述べられている。すでに解説されているように、新素材であるS-PRGフィラーを含む製品群は、マルチイオン徐放性に基因するバイオアクティブな機能を有することを共通の特徴とする。PRGバリアコートにおいては、S-PRGフィラーからのマルチイオン徐放能力をその製品群のなかでも最大限に引き上げていることから、その働きによりコーティングした歯質表面だけでなく、口腔内環境全体を健全な状態に維持する効果が期待されている。さらに、本材は、①適用部位を選ばず幅広く使用できる「洗口剤やフッ素塗布材の特徴」、②口腔内に一定期間留まるための接着特性をもつ「シ-ラント材の利点」、③露出根面などの開口した象牙細管を封鎖する「知覚過敏抑制材の作用」を兼ね備えていることから、未来のう蝕予防法を提案できる新規コーティング材と位置づけられる。 今回は、応用されている症例の一端を開示してみPRGバリアコートの臨床の実際と今後の期待日野浦 光東京都開業 日野浦歯科医院連絡先:〒165-0032 東京都中野区鷺宮4-36-101979年 日本大学歯学部卒業1994年 東京都中野区にて日野浦歯科医院開業各論2各論2図1 Repeated Restoration Cycleの図。この抜歯に向かっている回転ができるだけ遅くなるように、PRGバリアコートを活用していくことが肝心である。ExtractionMarginalcariesRootfractureCrown restorationCrownprosthesisPulpectomySecondarycariesCavity restorationCavitySound tooth(balanced relation between demin. and remin.)Demin. Remin.RepeatedRestorationCycle

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