デンタルアドクロニクル 2014
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97㈱松風―2014誌上シンポジウム「予防的機能を有したバイオアクティブ材料」の現在どまらず世界のさまざまな分野の研究者が報告を行っていることであり、歯科材料における将来の方向性が材料特性からバイオアクティブ効果へシフトしている状況が認められる。 自らの臨床で バイオアクティブ効果を実感 これまで、臨床家の立場では歯科材料におけるバイオアクティブ効果を評価する方法もなく、上記のような効果を期待しながら疑心暗鬼で利用していたが、S-PRGフィラー配合コンポジットレジン(ビューティフィル)の長期的な術後経過が極めて良好であるという現実に直面した。以前からS-PRGフィラーを応用したGiomer製品を当医院においては使用していたものの、これ以来さまざまな臨床ケースにおいて積極的にGiomer製品を使用している。そこで、当医院におけるGiomer製品を用いた臨床症例とともに、その優れた効果を紹介したい(図1~17)。図1 初診時、口腔内。6 には間欠的な冷水痛の出現はあるものの強い自覚症状はない。患者は当時14歳と若く、できれば歯髄処理をすることなく治療を行えればと考えた。図2 フェザータッチにて慎重に感染象牙質を除去した。しかし、う蝕は深く点状に出血を認めた。止血処置後に出血部位にはS-PRGの効能を期待し、フルオロボンドⅡでボンディングを行いビューティフィルフローにて窩底部をカバーした。図3 3か月の経過観察後、自発痛・打診痛・冷水痛や根尖部の圧痛が認められないことを確認し、レジン充填を行った。また、充填後にはエックス線的に根尖部に透過像が認められないことを確認した。症例1: 65年経過症例図4~6 学業が忙しく定期的な来院は難しいものの、良好な経過を示している。図4:術後エックス線写真。図5:術後1年(a)、術後2年(b)、術後3年(c)。図6:術後5年。図4図5a図5b図5c図6a図6b

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