デンタルアドクロニクル 2015
17/180

15院内で積極的に使うべき言葉・使ってはいけない言葉巻頭特集1-4院内で積極的に使うべき言葉使ってはいけない言葉山岸弘子(NHK学園専任講師)1. 専門力を生かすのはコミュニケーション力 「専門力を生かすのは、コミュニケーション力である」と、多くの医療人が口にします。 どのように優れた専門力を持っていても、患者さんとコミュニケーションがとれなければ、その力を生かすことができないという意味です。 「専門力を生かすのは、コミュニケーション力である」という信念を持つ医師の言葉を紹介しましょう。 「丁寧な言葉でやさしく質問すると、患者さんが安心し、リラックスして答えてくれる。そうすると、情報がたくさん集まるので、よりその患者さんの症状がわかり、適切な診断を下しやすくなる。適切な診断を下し、治療効果が上がると、口コミでたくさんの患者さんが集まる。たくさんの患者さんを診察することで、診断が確かになり、治療もよりよくなっていく。その結果、たくさんの患者さんをよりよい状態にすることができる」とのことでした。 この体験談が示すのは、コミュニケーション力が専門力を生かすというだけではなく、さらにコミュニケーション力が専門力を高めているということでもあります。 「よりよい治療を目指す」という目的地に向かい、専門力とコミュニケーション力が車の両輪のようにバランスよく回転し、回転するたびに両方の車輪が大きく成長していることが伝わってきます。2. 院内で使ってはいけない言葉 患者さんとのコミュニケーションをそれほど重要視していない医療人もいますが、患者さんを委縮させたり、不快感を与えたりする言葉をわざと選んでいる医療人はいないと思います。ただ、無意識に口から出た言葉が患者さんの心にさざ波を立ててしまうことがあるのでしょう。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です