デンタルアドクロニクル 2015
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25 私の歩み ―好評書籍の著者が語る“学びの軌跡”― 巻頭特集2-1SJCD研修会の先生たちからは、歯科治療の根本的な考えかたを教えていただいた。 この他にも、自分の臨床に欠けているものを少しずつ埋めるべく、精力的に多くの研修会に参加した。月星光博先生の自家歯牙移植、中沢勝宏先生の顎関節症など、挙げだしたらきりがない。 中堅歯科医師として、若手歯科医師に向けて明確に言えることが1つある。少なくとも卒後5年間は、遊びもほどほどに、必死になって臨床の基本を学ぶべきだ。それこそが明るい歯科医師人生につながる唯一の道であり、私を含め多くの先人がその道を歩んでいるのだから。■ 運命的な出会いが生んだ『臨床判断』 31歳のとき、月星先生の研修会でペリオドンティストの赤野弘明先生と出会い、また共通の知人の紹介でエンドドンティストの牛窪敏博先生と出会った。この縁は数年後、プライベートセミナーDTIを主催するまでに広がり、現在まで350余名の受講生と共に歯科治療を研鑽してきた。このセミナー内で寄せられた質問や疑問に対する考えかたと対処法をまとめたのが、拙書『臨床判断』である。 出版に要した期間は約2年。診療後はもとより休日も削り、何度も赤野・牛窪・岡崎の3人でディスカッションした。正直なところ、ここまで大変だとは思ってもいなかった。しかし改めて振り返ると、これほどディスカッションしたのは出会ったとき以来かもしれない。『臨床判断』の執筆は、かつてお互いを刺激し合いながら成長したときのように、各々がレベルアップするよい機会となった。 また執筆を通じて、DTIの使命もより明確になった感がある。「治療の本質を伝えるだけでなく、我々のさまざまな経験を余すことなく開示することで、無駄な寄り道や失敗を避けることができるようにする」――この使命は、受講生に対する我々の誠意でもあり、また我々を育ててくれた先人への恩返しでもある。■仲間がいるから 私は今、歯科医師として充実した時間を過ごすことができている。なぜなら、私には多くの仲間がいるからだ。 私は20余年、スタディーグループ鶴歯会を主宰している。鶴歯会では2か月毎に例会を行っているが、叱咤激励しあいながら刺激しあう仲間たちと過ごす時間は、もっとも幸福を感じる瞬間である。 また私は年に数回、カンボジアでのボランティア活動に出向いているが、現地で出会った孤児院の子どもたちも、かけがえのない仲間だろう。支援と自立、そして彼らの元気な笑顔と成長のために、より一層クオリティを高め継続していくことが、私の使命の1つだと感じている。 そして岡崎歯科のスタッフこそ、もっとも身近な仲間である。開業して10年弱であるが、勤務医時代に担当した患者を含め、多くの方がメインテナンスに来院されるようになった。これはスタッフの存在なくては成し得なかったことだ。また、15~20年の術後経過と向き合うことで、『何が悪くて何がよかったのか』が少しずつみえてきた。どれも自分1人では解決できない課題ばかりである。 仲間がいるからこそ、超えられる壁がある――。これからも、多くの仲間とともに学びの道を歩んでいきたい。My Learning Curve ̶これまでの歯科医師人生の道のり̶10点5点0点2427303337404347505357606365(歳)リタイア山田邦晶先生のエンドコース受講※①※①スタディーグループ鶴歯会始動※②中村社綱先生のインプラントペリオセミナー受講大阪SJCD受講※③セラミスト西村好美先生との連携開始※④カンボジアボランティア活動スタート※⑥開業中沢勝宏先生の顎関節セミナー受講月星光博先生のCEアドバンスコース受講DTIセミナー(旧DEAセミナー)スタート※⑤『歯内•歯周•補綴治療の臨床判断』出版❸❺❹❻❶❷

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