デンタルアドクロニクル 2015
28/180

26巻頭特集2-1 私の歩み ―好評書籍の著者が語る“学びの軌跡”―落合真理子(おちあい・まりこ)1998年、早稲田医学院歯科衛生士専門学校卒業。2008年、日本歯周病学会認定歯科衛生士取得。2009年、日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士取得。歯科医院にて歯周治療やメインテナンス患者を担当するかたわら、全国の歯科医院や歯科衛生士専門学校にて、シャープニングや口腔内写真撮影などを中心とした歯科衛生士業務全般のセミナーおよびスタッフ指導を行う。『リスクが読める! 患者さんが動く!3年目からの歯科衛生士臨床』の著者落合真理子リスクが読める! 患者さんが動く!3年目からの歯科衛生士臨床● 河野正清:監修/落合真理子:編著/杉山精一/田村 恵/蓮見 愛:著●140頁 ●A4判●定価本体:6,600円(税別)■私はミーハーな歯科衛生士 歯科医師や歯科衛生士になったとき、皆さんはどんな夢を抱きましたか? きっと星の数だけ夢があることでしょう。 私の夢はとてもミーハーで、「歯科雑誌に載りたい!」「日本国際歯科大会に出たい!」でした。こんな不純めいた告白はこの場に相応しくないかもしれませんが、事実です。歯科衛生士学校の学生だったころから、私はこれをモチベーションにして、いままでがんばってきました。 そんな私ですが、昨年『リスクが読める! 患者さんが動く! 3年目からの歯科衛生士臨床』という書籍を上梓し、また第7回日本国際歯科大会にて先輩歯科衛生士の田村恵さんとともに、このテーマで90分間の講演をすることができました。歯科衛生士人生17年目にして、私の夢は実現した、という感じでしょうか̶̶。■勉強嫌いから勉強好きへ 私が歯科衛生士になったきっかけは、看護師になることをあきらめた反動からでした。あきらめた理由は学力の壁。やるせない思いを抱きながら就職雑誌をめくっていたところ、歯科衛生士の紹介記事を見つけ、「同じ医療職だから」との理由だけでこの職業を選択したのでした。 そんな経緯で入学しましたから、入学当初の私はモチベーションの低い学生だったと思います。しかし本格的に授業が始まると、がぜん勉強が楽しくなってきました。授業で教わることのすべてが新鮮! また臨床実習を経ることで、点が線になるがごとく知識がつながっていくことを体験し、「勉強するって、こういうことなんだ」とはじめて実感したのを覚えています。勉強嫌いだった私が、成績学年トップの栄誉を勝ち取ったのもこのとき。「学べば学んだだけ報われる。歯科衛生士はきっとそういう職業に違いない」と、卒業するころにはポジティブな気持ちに変わっていました。■日本国際歯科大会の衝撃 私は1年生のころから、図書館にあった歯科雑誌を読んでいました。もちろん勉強のためではあるのですが、どちらかというと芸能雑誌を読んでいるような感覚のほうが強かったかもしれません。だってそこには、何人ものかっこいい歯科衛生士の姿が載っているのですから。 いろいろな歯科衛生士がいて、いろいろな臨床をしている。そして、自分の行ってきたことを自信をもって発信している。――歯科雑誌を開くたび、驚きや感動が波のように打ち寄せ、いつか私も歯科雑誌に載りたいと、早い時期からそう思っていました。 この思いを決定的にしたのが、1996年秋に開催された第3回日本国際歯科大会でした。友人から「横浜で大きなデンタルショーがある」と誘わ

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です