デンタルアドクロニクル 2015
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27 私の歩み ―好評書籍の著者が語る“学びの軌跡”― 巻頭特集2-1My Learning Curve ̶これまでの歯科衛生士人生の道のり̶10点5点0点1996年1998年2002年2003年2008年2009年2011年2012年2013年2014年10月、第一子出産。日本歯周病学会ポスター発表。2月、診療復帰。8月、出版。10月、日本国際歯科大会登壇の夢を果たす。日本ヘルスケア歯科学会での活動が充実する。同学会歯科衛生士育成プログラムのスタッフ・講師を経験し、後進育成に興味を持つ。日本歯周病学会認定歯科衛生士取得。ひかり歯科勤務。日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士取得。もりや歯科勤務。目指していた予防型診療に出会う。多くの書籍を読み、基礎知識を深めた時期。活動の場を医院外に求めるようになる。個人的にスタディグループに参加し始め、歯科衛生士仲間が増える。森谷先生の繋がりで、多くの歯科医師・歯科衛生士と出会う。予防型診療から、患者さんとの関わりの楽しさ、難しさを学ぶ。やればやるほど、できないことが見えてきて、それを克服することにやりがいを感じていた。歯科衛生士専門学校時代。日本国際歯科大会に参加し、衝撃を受ける。歯科衛生士免許取得。大規模歯科医院で歯科衛生士人生をスタート。結婚れ、さしたる思いもなく出向いたデンタルショーでしたが、その上階では、芸能人のごとく憧れを抱いていた歯科衛生士たちが一同に介して講演をしていました。 「日本国際歯科大会は、歯科界のオリンピックって言われているらしい」 友人からその言葉を聞いたとき、私のなかに衝撃が走りました。私もあと数年すれば歯科衛生士になれる。歯科衛生士になるならば、このオリンピックに出場できるくらいの歯科衛生士になりたい ̶̶この日、私の目指す歯科衛生士像が確立したのでした。■先輩たちの姿 卒後最初に勤務した歯科医院は、とても先進的な大規模歯科医院でした。多くの歯科衛生士が勤務していて、予防専任歯科衛生士というシステムもありました。今振り返ると、最初からこのような歯科医院に勤務できたことは、とても恵まれていたと思います。テキパキと口腔内写真を撮影したり、和やかな雰囲気で患者さんに説明をしている先輩の姿は、すぐに私の目標となりました。 また、いくつかの歯科医院を経て勤務したもりや歯科では、森谷良行院長のもと、歯科業界をリードする多くの歯科医師や歯科衛生士と知り合うことができました。現在私が所属する日本ヘルスケア歯科学会に入会するきっかけをくれたのも、森谷院長でした。 先端を走る歯科医師や歯科衛生士と知り合い感じたことは、「みな臨床に真摯的で、勉強し続けている」ということでした。そして「日々研鑽を積んだからこそ、自分の考えを持っている」ということも知りました。その姿は本当にかっこよかった。雑誌に載る・講演するという尺度ではなく、「歯科衛生士かくあるべき」という「真の歯科衛生士」を身近に感じ、目が覚めた思いがしました。 それ以来、今まで以上に勉強したのを覚えています。座学や臨床はもちろん、歯科衛生士に役立つ周辺知識についても、貪欲に勉強しました。その結果、自然とかつての夢が実現したのでした。■ 拙書『3年目からの歯科衛生士臨床』に込めた思い 拙書『3年目からの歯科衛生士臨床』は、臨床がなんとなくわかってきた・楽しくなってきた3年目程度の歯科衛生士が、さらにステップアップできるようにまとめています。 特に、・臨床データをしっかりと読み取り・患者さんに伝わるように説明して・メインテナンスを通じて患者さんの健康を守っていく――そんな歯科衛生士臨床ができるように工夫したつもりです。 歯科衛生士は何のために勉強するのでしょうか? 答えは1つ、患者さんのQOL向上のためです。冒頭で「歯科雑誌に載ることが私の夢!」なんて書いていますが、実際は勉強をすればするほど、「歯科衛生士は患者さんのためにある」と強く感じるようになりました。これはゆるぎのない真実なので、『3年目からの歯科衛生士臨床』のアウトカムはすべて患者さんに向いています。 「これを読めば、私も執筆や講演ができる?」 その答えはわかりません。でも、患者さんから信頼される歯科衛生士には、きっとなれると思います。 拙書が、皆さんの夢を叶えるきっかけになれば幸いです。

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