デンタルアドクロニクル 2015
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43機械化・電子化により歯科医療はどう進化するか?の隙間で足りないモノや、ボトルネックになって手間と時間を奪われるところに着目します。ここを想定し、先回りして、サポートができることが大きなやりがいですね。 CAD/CAMには、歴史上2つの利点が融合されています。金属修復物の長期優位性と、レジン修復物のMIプレパレーションです。硬いので補綴形状が長期に維持され、摩耗が少ない。しかも歯を削る量が少ないという、両方の利点を、ドクターの経験を問わずに得られるようになった、というのはたいへん大きな変革です。 MOKUDAは、新しい素材が生まれるとき、その硬さとMI形成との両方の利点を素早く満たせるようサポートをしています。機械開発、マテリアル研究のメーカーだけでは手が足りないところですので、早い段階で世界中を回って研究結果と試験結果を収集しておき、今後困る可能性があるのはどこか、を予知したうえで製品を開発しておくのです。 これらが完成すれば、次のステップとして、先生方が患者さんにCAD/CAM補綴の良さを知ってもらい、治療を勧めやすくする点でもサポートをしたいと思っています。 先生方の治療面と、患者さんへのコミュニケーション面。この2点をお手伝いしたいというのが、私たちの理念です。矢野 形成時に歯牙表面を傷つけると、スキャナーで補正しても、補綴物が正確にフィットしません。ワックスアップと違って、ごまかしがきかないので、いかにして100%きれいな形成面を出すかということになります。 ですから、私たちが探していたのは、自分のイメージしたとおりに削れるバーで、西川義昌先生に「セラミックの形成をきれいにしたいので、正確に削れるバーセットをつくってほしい」とお願いして、3層コーティングで発熱が少なく、歯髄にダメージを与えないセットをMOKUDAさんとつくっていただきました。草間 イントラオーラルスキャナーの滅菌方法、硬いジルコニアを早くキレイに削る材料など、CAD/CAM臨床には、まだまだ足りないものがたくさんあります。茂久田 ジルコニアを切削するバーは、各社から提供されているのですが、速く削れるけれど、値段が非常に高い、摩耗が速くて長持ちしないなど、なかなか究極のものがありませんでした。 ここへきてようやく、摩耗せずに長持ちして、火花も散らずに発熱も少なく、ジルコニアをキレイに整えられるポイントが完成しました。最近、保険に導入されて研磨が問題になっているハイブリッドの補綴物につきましても、発熱させずに細かいところまですばやく磨ける、研磨材と星形のブラシをつくることができました。 これからも新しい素材が出る前から、研磨や足りないモノへの研究を続け、素材が増えても、進化しても、今までよりもプロトコールがシンプルになるよう、お手伝いをしていきます。 CAD/CAMとスキャナーの進化はどうなっているのでしょうか。口腔内スキャンはどう進化していくのか草間 今は、バケツ冠から鋳造歯冠修復に変わったくらい、製造工程に大きな変化が生じている時期です。それに伴って、周辺の関連器材もドラスティックに変わってきています。開業のときからCAD/CAMを取り入れるドクターが増え、セラミック用のシリコーンポイントも、ダイヤモンドの入っているものが標準になりましたね。矢野 CAD/CAMなくして新しい歯科材料は普及しなかったと思います。ペリオの治療の中で、CAD/CAMでコントロールされたプロビジョナルをつくるにあたり、今まで技工士さん任せにしていたものが、自分のクリニックですぐにできるというのは、時間が矢野 章一般社団法人日本臨床歯科CADCAM学会監事4241424342444245424642474249425042484242スーパーファーストジルコニアに対応したざくざく削れるバー症例:草間Dr.デデコ セラダイヤ スーパーファーストNYHプレパレーションキット前歯~臼歯までの形成に対応症例:矢野Dr.キット構成品を使用ホリコNYHプレパレーションキット

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