デンタルアドクロニクル 2015
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きたる3月13日(金)~15日(日)の3日間、東京国際フォーラムにおいて、世界会議2015が「健康寿命延伸のための歯科医療・口腔保健」のテーマで開催される。今期かぎりで公益社団法人日本歯科医師会の会長職を辞することを表明し、最後の大仕事とも言えよう大会長を務める大久保満男氏に、会議開催の狙いならびに聞きどころについてお話をうかがった。世界各国の課題となっている高齢者の健康をどう守るか 大久保氏は、わが国の高齢化の現状についてこう語る。 「日本の高齢化のスピードは世界でもっとも早く進み、現在では高齢化率25%を超える超高齢社会を迎えています。そのようななか、高齢者の健康をいかにして守るかということは、わが国だけでなく世界各国の課題となっています。とくに日本においては、その問題が端的に表れている状況ですが、必ずしも国民の理解が高まっているとは言えません」 現在、健康寿命と平均寿命とは約10年の差があるなか、歯科医療・口腔保健を通してその差を縮小させ、高齢者の健康をどのように守るかということが歯科医療従事者に求められると主張する大久保氏は、歯科医療政策の必要性を強調する。 「残念ながら歯科医療・口腔保健に対する国民の理解はまだまだ低いです。日本歯科医師会が厚生労働省と取り組んでいる「8020運動」をはじめ、健康長寿を達成するための歯科医療・口腔保健のあり方について、多くの研究やデータが示されつつありますが、それらが歯科医療政策に提言されるまでには至っていません」 1961年にスタートした世界に冠たる国民皆保険制度によってわが国は長寿社会を実現してきた。歯科に関しては、日本のように補綴処置まで公的保険の中に盛り込まれている国はほとんどない。 「この皆保険制度を有しているがゆ世界会議2015の聞きどころ直前インタビュー世界会議2015 大会長 大久保満男氏に聞く!大久保満男(おおくぼ・みつお)日本歯科医師会会長。1966年、日本大学歯学部卒業。2000年、静岡県歯科医師会会長就任後、「8020健康静岡21推進会議」を設置し、同県を歯科公衆衛生先進県へと育てあげる。2004年、日本歯科医師連盟会長を経て、2006年、日本歯科医師会会長に就任。2015年6月をもって引退することを表明している。世界会議2015の主なプログラム。当日参加登録も可能となっている。

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