デンタルアドクロニクル 2015
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80ITI はアカデミック、ストローマンはインダストリー嶋田 私がストローマン・ジャパンの社長に就任して1年が経ちましたが、ITIとストローマンの関係について理解不足があるといけませんし、今年はITI Congress Japan 2015も控えておりますので、まずは勝山先生、ITIとストローマンのパートナーシップについて、お考えをお聞かせください。勝山 従来、ITIは、ストローマンにスポンサーとしてほぼ100%依存をしておりました。しかし、インダストリー(企業)とアカデミックの区分けが非常に難しく、そこに外部の誤解もいろいろありました。 現在、ITIはアカデミックインディペンデントを第一に掲げていて、ストローマンはスポンサーではなく企業パートナーとして、従来の関係と違う、今までにないモデルを提供してきていると思います。 これまで、メーカー側が独自のインプラントのトレーニングや教育を実施すべく、試みてきたわけですが、この20年を振り返ってみますと、それは必ずしも成功には結びつかなかったように思います。その点、ストローマンは製品の優位性は当然ながら、インプラントの教育・トレーニング・研究に関しては、アカデミックパートナーであるITIと協力していくというモデルで、お互いに熱いディスカッションをしながら進めてきました。今、他のインプラントメーカーもそういったモデルを実践しようとしていますが、このことは、私たちの方向性が正しかったことを実証しているように思います。嶋田 ストローマンは、ITIの臨床的なアドバイスを受けながら、インプラント等の製品開発をしてきました。今後も、お互いが発展できるよう、ストローマンは協力していきたいと考えております。ITIの発展は、間違いなくストローマンの発展にもつながるものですから。塩田 勝山先生がお話しされていたように、アカデミックの分野はITIが担い、企業としての製品の開発・販売はストローマン社が担う、という方向性の特化は行われているかと思います。ITIはストローマンの企画開発部というわけではないですから、あくまでもノーは「ノー」というし、すべてのインプラントロジストやインプラントユーザーを見据えた方向で研究を行う、教育も行うと、理解していただければと思います。嶋田 どちらも最終的な目標は「患者さんの利益のため」ということになりますが、お互いの特性を活かした部分を担っているということですね。勝山 少し補足させていただきたいのですが、ITIの中には、もともとデベロップメントコミッティという開発委員会がありました。当時のITIとストローマンの関係では、インプラントを開発していく上で、ITIが非常に重要な役割を果たしてきました。しかし、徐々にインプラント歯学が成熟するに従って、フォーカスが開発からリサーチへと変わってきました。そしてさらに、リサーチから教育にウエイトをおくようになりました。 現在、ITIでは、小さなグループでのコミュニケーション・教育の場となるスタディクラブやシンポジウムに代表されるような教育が一つの柱になってきています。 今年5月には、日本でCongress Japan 2015の開催が予定されており、ここではITIの研究や教育が集約されているといってもよいでしょう。嶋田 Congress Japan 2015が成功裡に終わるよう、ストローマン・ジャパンも最大限の努力・協力をしていこうと思っております。インプラント治療の主役に躍り出たSLActive®嶋田 昨年度はSLActive®が承認され、今後、ストローマンの主軸商品になるということで『アドクロニクル2014』では、塩田先生と矢島先生(東京歯科大学口腔インプラント講座教授)に、日本での治験について対談をしていただきました。荷重期間の短縮という患者さん側のニーズも満たしFor the Patient:それぞれの役割を担う ITIとストローマンのパートナーシップ

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