デンタルアドクロニクル 2015
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81For the Patient:それぞれの役割を担うITIとストローマンのパートナーシップていく製品ということで、昨年の春から大々的に販売を展開しています。約1年経ちますがSLActive®について、塩田先生、臨床的立場からいかがでしょうか?塩田 早期荷重、アーリーローディングが可能になったインプラント、それをうたい文句にできるインプラントであるということは非常に大きいですね。そして、その早期荷重も、場合によっては、かなり早い時期での荷重ができること、それがSLActive®の大きな特長です。 なぜ可能かというと、非常に良好な表面性状であり、骨あるいは生体とのかかわり具合が非常にいい、ということです。それは、アーリーローディングではなくて「アーリーヒーリング」――すぐ治るといったら変ですが、そういう言葉に置き換えてもいいでしょう。荷重のタイミングは歯科医師が決めるものなので、インプラントが備えている性質としては「ヒーリング」ということです。 そのアーリーヒーリングのインプラントですと、もちろんローディングが可能になり、場合によってはアーリーローディングだけでなく、難症例においても信頼性が高く、成功率が上昇する可能性が十分ある点が、SLActive®の普及を速めているのではないでしょうか。おそらく臨床家の方々は、すべて「この症例は、絶対にうまくいく」と思ってやっているわけではないかも しれませんが、SLActive®というアーリーヒーリングタイプのインプラントを用いることで、インプラントに対する十分な信頼を持って診療を行うことが可能になってきたと思います。 それに加え、適切に価格が設定されたことも、その普及につながっているのではないかと考えています。勝山 日本では、認可の関係で入ってくるのが遅くなりましたが、SLActive®は、ヨーロッパのマーケットでは、すでに10年以上が経過しています。いろいろなインプラントシステム、表面性状を見て、10年間評価が変わらない、むしろ向上している製品は、ほとんど存在していません。その意味では、10年間のSLActive®の優位性は、まさにインプラントシステムの中で「オンリーワン」といえるかと思います。 臨床医が、インプラント治療をトライアル的にやっていくという過去の時代から、現在は、日常臨床に一般開業医がインプラント治療を手掛ける割合が高くなってきています。その点では、十分な価格と臨床結果に裏打ちされたSLActive®のようなインプラントを使うことは、一般の臨床医の先生にとっては、非常に重要なことだろうと思います。 また、多くの患者さんは、これまで「すべてのインプラントは同じである」という認識を持っていましたが、今の患者さんの多くは、どういったインプラントが自分に埋入されるのかに非常に高い関心を持っています。SLActive®の登場は、従来の「どのインプラントも同じ」という考え方から、いわゆる特性をもった真のプレミアムなインプラント、そしていくつかのクラス分けができたのではと評価しております。嶋田 先人の苦労のおかげで、無事に臨床試験を経て、市場投入に漕ぎつけたわけですが、日本では、SLActive®が私たちが予想していたよりも1年近く早く承認され、実際には2014年3月から、全国発売を開始をしました。ちょうど4月の消費税改正前の3月ということもありましたが、その月には通常の約2ヵ月分が出荷されました。11月までの累計ですが、インプラント全体で30%近く伸びています。ITI Congress Japan 2015SLActive®インプラント

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