デンタルアドクロニクル 2015
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82 それには、価格的な要因も大きかったようです。世界的にはSLA®よりも何割か高く、4~5万円という価格設定ですが、先生方の要望であった4万円を切ることを許してくれたスイス本社の英断も、私たちにとってはありがたいことだったと思っています。 世界的にも大変評判が良く、勝山先生がいわれたように、世界では長い期間発売されていますので、日本の先生方はその評判を聞かれていて、「ちょっとトライしてみたい」という先生が本当に多くいらして、私たちは非常にいい滑り出しをすることができたと感謝しています。ストローマントータルソリューション:ミリングセンター設立へ嶋田 ストローマンは、インプラントだけでなく、常にデジタルソリューション、インプラントソリューション、再生ソリューションの3つでトータルソリューションの提供を目指していますが、それぞれのソリューションにつきまして、先生方のお考えをお聞かせいただけますか。勝山 デジタルの分野、とくにCAD/CAMの分野に関しては、ストローマンはこれまで十分に力を発揮していなかったと思います。しかし、ヨーロッパの実状を見ると、後から出てきただけに、非常に高いレベルへと進みつつあります。従来はアメリカのグループが先行していたのですが、ヨーロッパのデジタルソリューションのワークフローに関しては、非常に大きな変革を迎えようとしています。 従来のインプラントシステムは、インプラントのハードウェアの優位性に力点がおかれていましたが、これからはデジタル、そしてインプラントシステム、さらに再生といういくつかの柱を持っているインプラントシステム、もしくはメーカーであることが不可欠だろうと思います。現在の開発、研究の段階を見ると、少なくともストローマンはその方向をリードしていく数少ない企業の一つであることは間違いないと思います。塩田 デジタル、インプラント、再生――この三位一体で、インプラント診療は進めていかなければならない、という状況にもなってきているかと思います。 デジタルに関しては、ガイデッドサージェリーにとどまらず、CAD/CAMによる補綴装置、つまり上部構造の作製、あるいはアバットメントの作製もあります。技術的に可能という意味ですが、インプラント埋入時に、補綴まですべて完了することも夢ではないという状況まできています。 今後また方向性が変わることはあり得ますが、どんどんそういう方向で進んでいると思います。 日本においては、SLActive®もそうでしたが、やはり諸外国の後塵を拝しているような状況があるかと思います。ただ、デジタル関連の進歩は、コンピュータの進歩に非常に関与していますので、後発であっても、最新の技術を取り入れることができ、より良い治療を生むことになります。ストローマンでCAD/CAMのセンターが企画されているとも聞いていますし、これからますます便利になる状況になっていくでしょうね。嶋田 デジタルソリューションについては、両先生がいわれたように、確かにストローマンは、他社に比べて遅れていたのは事実だと思います。 今後、私たちは「ストローマンガイド・システム」と呼んでいるガイデッドサージェリー、スキャナー、そしてCAD/CAM製品のCARES®(ケアーズ)というブランドで、大きなデジタルソリューションとして、知名度を上げていきたいと思っています。 現在、千葉県内でミリングセンターの9月稼動に向けて準備を進めております。国内でのCAD/CAMのミリングセンターの設立は、日本のみならずストローマンの世界戦略における目標ドイツ、ミリングセンター高い加工精度を誇るCNC機械

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