デンタルアドクロニクル 2016
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122 まずはMorgan先生、バイコンインプラントの歴史から教えていただけますか。Morganバイコンインプラントは米国陸軍の出資を受けた1968年のThomas Driskell氏(Battelle記念研究所、オハイオ州コロンバス)による単独歯インプラントの開発から始まり、そのデザインは当時から変わっていません。他のメーカーはさまざまなデザインのインプラントをラインアップしていますが、バイコンインプラントは究極の完成形であるといっても過言ではないでしょう。編集部それでは、次にバイコンインプラントの特長についてお聞かせください。システム誕生より30年が経過し、これまで多くの新しい技術が開発されてきたにもかかわらず、デザインを変えずにいるのはどうしてでしょうか?Morganデザインを改善する必要がないからです。その理由の1つは、バイコンインプラントのシンプルな形状にあります。他のインプラントシステムは多かれ少なかれ、われわれのインプラントよりも複雑な形状をしているようです。バイコンインプラントは、プラトー(フィン)デザインによりオッセオインテグレーションを促し、1.5°のロッキングテーパーによりマイクロギャップを抑え、細菌がインプラント周囲組織へ侵入するのを防いで骨吸収を抑制します。さらにIntegrated Abutment CrownTM(IAC®)はセメントやスクリューを一切必要としない補綴物で、360度設定可能です。そのうえ、無Vincent J. Morgan先生に来日いただきました。加えて、バイコンインプラントを日常臨床で用いられている中村昇司先生(東京都開業)と下田孝義先生(東京都開業)にもご参加いただきました。今日は先生方にバイコンインプラントについて語ってもらいたいと思います。1.30年の歴史が物語るバイコンインプラントシステムの完成度編集部本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。バイコンインプラント30周年を記念して、日本法人代表取締役である平山宗如先生、米国・本社社長である その30年の歴史とデジタルデンティストリーにおける可能性バイコンインプラントシステム平山宗如(Muneki Hirayama)1994年 ボストン大学歯科大学院 卒業1995年 同大学院 補綴・保存科クリニカルインストラクター2000年 フォルクナー病院インプラントデンティストリーセンター主幹(Clinical Director)バイコンジャパン株式会社 代表取締役Bicon Institute Faculty、Academy of Osseointegration member、American Dental AssociationVincent J. Morgan1970年 タフツ大学歯科大学院 卒業1970年 フォルクナー病院内にインプラントデンティストリーセンターを設立1994年 バイコン社 設立-ストライカー社より歯科用インプラントシステムの販売権を獲得バイコン社設立当時より、創業者また臨床家として、バイコンインプラントシステムの技術/手法の開発に携わってきた。バイコンインプラントシステムは現在世界88ヵ国にて販売され、グローバルに臨床活用されている。特別インタビュー中村昇司(Shoji Nakamura)1993年 日本歯科大学 卒業1995年 日本歯科大学大学院 卒業八重洲歯科診療所院長日本デジタル歯科学会会員ISCD 公認セレックトレーナーバイコンインプラント公式インストラクター下田孝義(Takayoshi Shimoda)1997年 日本大学松戸歯学部 卒業ハートフル歯科グループ理事長IDEI国際インプラント学会歯科医師臨床研修指導歯科医ISCD 公認セレックトレーナーバイコンインプラント公式インストラクター

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