デンタルアドクロニクル 2017
124/164

122        ヒューフレディ・ジャパン合同会社Academy for Oral Science 代表1998年日本歯科大学大学院卒業 歯学博士2002年ITIスカラー留学 アメリカ・コネチカット大学ヘルスセンター補綴科2005年ITI ワールドシンポジウムドイツ ミュンヘン大会Award 受賞2009年~鶴見大学歯学部口腔顎顔面インプラント科非常勤講師2010年~韓国・Kyung Hee大学顎顔面口腔インプラント科非常勤講師ロバート・バウマン(Robert Bouwman)高橋恭久(Yukihisa Takahashi)ヒューフレディ・ジャパン合同会社 代表ヒューフレディ社アジア太平洋地域のディレクターとして日本をはじめ、韓国・台湾等における市場認知度の拡大・パートナー企業との関係構築・事業拡大等に従事。図1 ロバート氏と高橋氏の対談。図2 新たに加わったラバンカ教授発案の外科器具。上からインプラントプローブ、ペリオスチール ラバンカ 改良型2、ブラックラインボーンプラガー ラバンカ、ボーンキュレット ラバンカ、ペリオスチール ラバンカ 改良型3、チークリトラクター ラバンカ。12Hu-Friedy社の妥協のない外科器具 Hu-Friedy社は、工学デザインから製造に至るまでのすべての工程を、伝承技術を基にして自社内で行う数少ないメーカーであり、製造工程の80%が熟練した技術者のハンドメイドによって製作されています。また、鋭利さと耐久性を兼ね備えたエバーエッジや、ブラックラインシリーズを始めとするすべての製品は、妥協のない最高クラスの材質が用いられています。 Hu-Friedy社といえば、一般に高精細な造りのハンドスケーラーのイメージが強いですが、外科手術器具においては、その造りの素晴らしさをより身近に感じられると思います。私は今までさまざまな種類、数多くの外科器具を手にしてきましたが、最初に手にしたとき、Hu-Friedy社の外科器具類が材質・構造・デザイン・ハンドメイドによるフィニッシングなど、すべてにおいて世界最高レベルであることを実感いたしました。世界最高レベルのマウロラバンカ・サージカルキット 今回、マウロ ラバンカ教授によって発案された新たな外科器具が加わりました(図2)。ラバンカ教授発案の器具類は、いずれもさまざまな手術状況下において、非常に効率的で臨床的有効性の高い造りになっております。まず、私たちが手術を行う際に必ず使用するリトラクターですが、数多くの手術を手掛けてきた彼なりのユニークなアイデアが感じられます。 チークリトラクター ラバンカは、3種の幅のリトラクターが1セットになっており(図3)、患者や術式に応じて、自由に屈曲させて変形させることができます(図4)。そして、両端部には細かな滑り止めの刻み(ギザ)が付与されており、粘膜面または骨面に当てても滑りにくい構造になっています。造りはいたってシンプルですが、自在に変形可能なことで臨床的汎用性も高く、口腔粘膜・頬粘膜のみならず舌の排除も行えることが非常に有用性の高さを感じさせます。マウロ ラバンカ・サージカルキットの臨床応用世界最高クラスのハンドメイド・サージカルインスツルメントHu-Friedy, マウロ ラバンカ・サージカルキットの臨床応用(Prof. MAURO LABANCA Dental Surgery Kit)

元のページ 

page 124

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です