デンタルアドクロニクル 2017
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124     ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社1973年11月、神奈川県生まれ。1996年、慶應義塾大学商学部卒業後、グローバル企業のメディカル分野のマーケティング、コンサルティング企業など国内外で活躍。2017年1月1日付けでノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社代表取締役社長に就任。 近代歯科インプラントシステムのパイオニア(図1、2)であるノーベルバイオケア社。2017年1月1日付けで日本法人の新社長に松本貴嗣氏が就任した。本欄では、歯科インプラント市場に新風を吹き込むことが期待される若き経営者はどのような戦略で挑むのか、その思いをうかがった。松本氏が語るインプラント業界への想い 「インプラント治療の価値をもっと高めたい」――松本社長はこれまで医療分野に長く携わっておられたようですが、インプラント市場を含めた歯科領域について、どのようなお考えをおもり自分の歯で食べることが理想的ではありますが、欠損補綴の1つとしてのインプラント治療の価値をもっと高めたいと思っています。 ノーベルバイオケア社は、患者様のQuality of Life の向上を目指し、インプラント・関連製品をはじめ、NobelClinician®ソフトウェア(図3)を用いた安全・安心なインプラント治療をサポートするノーベルガイド・コンセプト、歯科用CAD/CAMシステムNobelProcera®(図4)によるカスタマイズされた補綴物など、幅広い症例に適応する製品とソリューションとデジタルソリューションを提供している企業です。 このような理由から、インプラント治療を通して、患者様のQOL向上に寄与できる魅力的な領域と認識していますし、将来的にみても日本のインプラント市場が今後成長するポテンシャルを秘めていると考えています。歴史に裏付けされた数多くの学術データ 「安全・安心」の歯科医療を提供――御社製品およびシステムは、数多くの学術的データを有しています。ユーザーはもとより患者様に「安全・安心」を提供することにもつながりますね。ちでしょうか。松本:前職は、グローバル企業のメディカル分野のマーケティングやセールスの責任者など、長年にわたりヘルスケア事業に携わってきました。数ある企業の中からノーベルバイオケア社を選択した理由について、触れてみたいと思います。 まず、医科領域のように細分化された1つの領域だけでなく、歯や口といった歯科領域にトータルにかかわり、業界全体をより発展させたいと思いました。 つぎに、インプラントを含めた歯科市場の大きな可能性です。わが国は超高齢社会を迎え、口からしっかり噛んで食べる重要性が認識されつつあります。もちろん、生涯にわたインプラント市場の活性化と健全な発展に貢献したい松本貴嗣(Takashi Matsumoto)図1 近代インプラントの祖と呼ばれる ブローネマルク博士。図2 Brånemark System® Standard implant。

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