デンタルアドクロニクル 2017
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66クラレ ノリタケ デンタル株式会社山﨑長郎  釈由美子  有川清之Part 1 口元の美容と健康からだの健康も口元から有川 本日はお忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。 本日は原宿デンタルオフィス院長であり、日本最大のスタディグループSJCDの代表としてもご活躍の山㟢長郎先生と女優・タレントで「クラリーノ美脚大賞」第1回・第7回の受賞者でいらっしゃる釈由美子さんをお迎えして、歯や口の健康について、また歯の美容ということで、審美歯科についてもお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 まずは口の健康が全身に与える影響について、山﨑先生からお話を頂戴してもよろしいでしょうか。山﨑 さまざまなマスコミを通じて多くの方がご存じだと思うのですが、やはり口の中の常在菌が全身に与える影響は大きいと思います。やはり口というのは消化器官の第一関門ですから、歯周病に罹患することで、心臓関係や消化器系統などの他の病気に影響を与える可能性は非常に高いと思います。学会等ではその因果関係の研究もかなり進んでいますね。 また、最近は睡眠時無呼吸低呼吸症候群との関連性も注目を集めています。たとえば、呼吸器系に問題を抱えている人たちの場合、不正な咬み合わせだったり、舌房が小さくて舌のスペースがないことが原因になっていることも多いです。 3つめは認知症と口の健康の関連です。ものを嚙むという行為は脳に刺激を与えます。いわゆるアルツハイマーの罹患率は、入れ歯の人や歯のない人よりも歯が全部ある人のほうが低いといわれていますね。有川 ありがとうございます。口というのは、もちろん食道の入口であると同時に、気道系、循環器系の入口でもあるということですよね。最近では誤嚥性肺炎という言葉もよく聞きますが、この辺りは特に細菌が原因ということになるのでしょうか?山﨑 そうですね。有川 釈さんは、口の健康が全身に与える影響について、何かお感じになることはありますか?釈 そうですね。私も普段からご飯を食べるときはよく噛むようにしています。あとは寝ているときの歯ぎしりが強いみたいで、マウスピースを作るなどの対策はしています。

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