デンタルアドクロニクル 2017
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68クラレ ノリタケ デンタル株式会社ターだと思います。 だからこそ、もっと自分の見え方や見せ方を考えて欲しいですね。そうしたら生き方も変わってくると思います。釈さんはその辺りはかなり気を使われているのではないですか?釈 はい。自分でいつもチェックしています。自分が出演した作品をチェックして、どのように見えているかなというのはいつも気にするようにしています。案外身内の人やスタッフはそういった意見は言ってくれなかったりするのですけれど、昨年結婚した主人は「見え方がこうだよ」とアドバイスしてくれたりはしますね。 人とのコミュニケーションでいちばん大切なのは笑顔だと思っています。でも、自分の歯並びにコンプレックスがあると、自然な笑顔、湧き出るものというのは出てこないですよね。やはり歯を美しく整えることによって自信も湧いてきますし、そうすると内側からのエネルギーが溢れ、自然な笑顔ができるのではないかと思います。その自然な笑顔が人とのコミュニケーションにも上手く役立ってくれるのではないかなと思います。有川 たしかに人とのコミュニケーションにおいて、口元の美しさは大事ですよね。おっしゃるとおりです。 私も代表取締役に就く前に、欧米に7年半居たことがあるのですが、向こうの方は確かに歯並びがきれいなのです。実際に話してみても、みなさん歯に対して非常に高い関心をもっていたという印象があります。 またアメリカの場合ですと、日本のような国民皆保険ではないので、多くの方が民間保険に入っていらっしゃいます。その民間保険では、定期健診をしないと保険料が上がるらしく、皆さん本当にしっかり定期健診に通っています。日本と海外では口に対する意識がまったく違うということは、やはり感じますね。釈さんは日ごろから口元の管理に気を使っていらっしゃるのではないですか?釈 そうですね。歯科医院で定期的に診てもらっています。でも、確かに日本人の普通の感覚ですと、歯科医院には歯が痛くなってからでないと行かないという人が多いですよね。そうではなくて、自分の人生の質を上げるために定期的に歯科医院に行くような習慣をつけてもらえたら嬉しいかなと思います。有川 そうですね。本当に大事なことですね。最新技術が歯科治療を変える有川 次に山﨑先生から、最新の歯科治療についてのご意見をお伺いできればと思います。山﨑 歯科の技術は医科と比較して機械やテクノロジーに頼るものが非常に多いのもあり、日進月歩で進化していますよね。私のように長い間歯科医師をやっていると、隔世の感があります。 たとえば、昔であればシリコーンなどで型を取っていたものが、現在であれば口腔内用のカメラでスキャンするようになってきていますし、また、コンピューターで顔とのバランスをみながら治療前にシミュレーションすることもできます。釈 治療前に治療後の歯の形がわかるのですね。山﨑 そうです。それを使って患者さんにプレゼンテーションすることができるわけです。たとえば釈さんの「自分の歯をこのようにして欲しい」という希望にそったものを直接お見せすることができるわけですね。釈 昔とは大きくやり方が違うのですよね。最近再治療して知ったのですが、昔は金属で治療していたものが、いまは違うのですものね。有川 そうですね。これは世界的な特徴なのですが、金属、特に歯科で昔から使われていた貴金属は価格が高くなったり、見た目もあまりよろしくないということもあり、樹脂系のものやジルコニアに変わってきています。日本でいえば樹脂系のものは現在小臼歯と一部条件下で大臼歯のクラウンが保

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