デンタルアドクロニクル 2017
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95要性を日々の臨床で痛感していました。そのようなときに本実習セミナーを知り、参加させていただきました。 Samuel Lee先生の講義では、基本的な事から応用まで教えていただき、また動画を使用したアクシデント時の対応も見せていただき、大変勉強になりました。 これから困難なケースを治療していくにあたり、危険な神経・血管の走行している部位を触らなければいけません。しかし、神経、血管の走行をイメージし、それにともなう実習を行ったことで、リスクに対する処置もより具体的にイメージできるようになりました。 今回のセミナーを通じて経験したことを活かし、今後のインプラント治療に役立てて行きたいと思います。(受講生の声:渡邊亮太先生 医療法人社団因幡会) 実際のご献体を見るのは学生時代以来で、かなり久しぶりで、普段なんとなくイメージしている神経、血管、筋肉など、実際に見て再確認しつつ、頭の中で再度整理することができました。 Samuel Lee先生による、インプラント、サイナスリフトなどの講義では、実際の症例写真、ムービー等を見ながら、丁寧に講義していただきました。その後の実習も各ステップごとに丁寧に進めていただきました。講義を聞いてすぐなので、できる気しかしなかったのですが、実際やってみると難しく、やはりかなり鍛錬がいるなと思い知らされました。 それでも、各ユニットごとにSamuel Lee先生自身が周ってきていただき、丁寧にアドバイスをいただけるので、すごく充実した実習となりました。2016年11月~JAID認定 第1期訪問歯科衛生士コース(東京) 本コースも2016年より初開催となりました。高齢者や障害を持つ方々の口腔内の健康を維持するため、訪問歯科に携わる歯科衛生士を育成するコースとなっています。全4回のコースでは、口腔ケアをメインに、摂食・嚥下・訪問介護・緊急蘇生など、全身をトータルで管理することを学ぶ内容です。11月に開催された第1回では、日本大学松戸歯学部・山口秀紀先生を講師にまねき、救急蘇生や全身管理にまつわる講義ならびに実習が行われました。高齢社会における歯科の中でも、とりわけ歯科衛生士の役割が重要となってきている昨今、JAIDではより専門的な知識をもったスタッフの育成にも今後取り組んで参ります。2017年2月発刊予定“IMPLANTS inthe AESTHEIC ZONE” アメリカ・UCLA補綴科のTodd Schoenbaum教授のもと、前歯部におけるインプラント審美治療に関する書籍“IMPLANTS in the AESTHEIC ZONE”が出版されます。JAID顧問の鈴木仙一先生・五十嵐一先生、そして森本太一朗先生・佐藤明寿先生も編集に参加し、大いに貢献されました。Dr. Peter K Moy、Dr. Back Lee、Prof. Joseph Kanを始め、世界で活躍する著名な先生方も今回の編集に携わり、現在の前歯部におけるインプラント治療の集大成となる本となっております。 2017年度もJAIDでは日々の臨床にお役立てできるようなセミナーを企画・開催する予定です。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。JAID認定 訪問歯科 衛生士コース。2017年2月発刊予定の“IMPLANTS in the AESTHEIC ZONE”。UCLA・Todd教授の監修による。

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