デンタルアドクロニクル 2017
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97学会の入会などのお問合わせ先ICOI 日本法人事務局(株式会社学術社)近藤加奈子、藤井貞和TEL:03-5924-1233 FAX:03-5924-4388 E-mail:gak-kond@zd5.so-net.ne.jp鈴木仙一(ICOI日本法人特別顧問、ICOIアメリカ本部理事、ライオンインプラントセンター) ICOIにおいて日本支部は、現在までアジアパシフィックセクションを代表する機関の1つとして活動が行われてまいりましたが、2016年8月にこれまでの念願でありましたICOI日本法人として法人登記が完了しました。 この度設立されたICOI日本法人の理事長には、明海大学歯学部・嶋田淳教授にご就任いただきました。嶋田教授には、法人設立に際しては多大なる貢献をいただきました。特別顧問として私も携わらせていただいております。また日本法人役員には、日本全国でご活躍される約70名の先生方にご就任いただき、嶋田理事長の元、よりパワフルで結束した執行部役員で構成される運びとなりました。これによりICOI会員である日本の先生方が、日本のインプラント治療の発展を牽引し、またより世界に向け発信し、そして日本独自の教育プログラムも洗練されていくことと強く信じております。 2016年10月15日(日)には、ICOI日本法人発足記念会が執り行われました。監事の龍田恒康先生の開会のご挨拶の後、司会の守口憲三専務理事の進行で始まりました。城戸寛史専務理事座長のもと、このたび専務理事に就任いただいた東京医科歯科大学・春日井昇平教授にご講演も賜りました。ご講演の中で春日井教授は、インプラント治療における医療倫理に関する側面にも触れられました。インプラント治療にまつわるトラブルや訴訟など、負の側面がマスコミ等で取りざたされることもしばしばありますが、まずは歯科医師としての資質がどうあるべきなのか、改めて先生のご講演により執行部一同、初心に帰る思いとなりました。 ICOIのビジョンは、的確な歯科医療情報を会員に配信し、臨床に生かされることで人々の健康に寄与することです。こうした考えを実現するために、下記の取り組みを行っています。1. ‌歯科医療に関する臨床研究および基礎研究をサポートして、最新の知見を会員に提供します2. ‌国際的に会員の業績を顕彰し、共有します3. ‌保険関連の団体や企業と協力し、人々の健康に寄与できる国際的な体制を構築します。4. ‌会員が高い人間性と職業倫理を具えるよう啓発活動を行います5. ‌国際的なネットワークを生かして会員相互の友好を図ります6. ‌治療と予防に関して、根拠に基づく正確な医療情報を提供します ICOIはその名の通り国際的な学会であり、グローバルなインプラント教育に力を入れ、世界中のいろいろな都市で学会が開催されます。中でも2012年にはベトナムのホーチミンにて、また2015年にはカンボジアのアンコールワットにて学術大会が行われました。その際、現地の参加者にはほぼ無料で参加できるような配慮もなされました。このようにボランティア的にインプラント教育を発展途上の国においても正しく広がるような努力も行っております。 また、2016年10月27~29日には、シンガポール・Raes HotelにてICOI Autumn Congressが開催されました。理事会では、チェアマンのJudy先生をはじめ、大会長のPalti先生、理事のBetty先生また、日本からは城戸寛史教授、西川洋二理事、加藤英治理事、落合久彦理事、小野瀬弘記理事、池田 寛理事、米本久史理事、本間輝章理事、そして私、鈴木仙一が今後のICOI日本法人の今後の展望についてディスカッションを行いました。会員のさらなるメリットとして教育ビデオを無料で視聴できるWebi-narsの充実や同じく無料で使える専門用語集であるグロッサリー、また、専門医や指導医の口頭試問や筆記試験は以前、英語でしたが今後、日本語で行えるようになりました。これにより日本では言語の障害が取り除かれ、さらに多くの先生方にチャンスが生まれるものだと思います。 また、専門医、受験資格認定コースも福岡歯科大学・城戸寛史教授や昭和大学歯学部・尾関雅彦教授、明海大学歯学部・嶋田淳教授ならびに各関係機関ご指導の元、順次開催予定となっております。ICOI最上位資格である指導医取得を目指しておられる先生方もご相談ください。JAIDメンバーも多くがICOIの研修に参加しております。多くの先生方の参加、心よりお待ち申し上げます。 2017年以降も躍進するICOI日本法人にどうぞご期待ください。シンガポールコングレスにおける理事会にて。ICOIの活動

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