デンタルアドクロニクル 2018
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冬季オリンピックYEARに開催される「第8回日本国際歯科大会およびワールドデンタルショー2018」 2018年が幕を開けた。小誌が皆様のお手元に届くのは平昌冬季オリンピックの感動冷めやらぬ頃かと思います。 本年は弊社にとっての一大イベントとなる「第8回日本国際歯科大会および第8回ワールドデンタルショー2018」(10月5日(金)~7日(日)、パシフィコ横浜)の開催年にあたり、書籍・雑誌・新聞ともに、この大会を念頭に誌紙面を展開していくことになる。 私は1997年の第3回大会から運営に携わっており、今回が6回目の大会となる。過去の抄録を紐解いていくと、歯科トレンドの変遷が鮮やかに浮かび上がってくる。第3回(1997年) 審美歯科・インターディシプリナリーが盛り上がり始める第4回(2002年) 審美歯科の全盛、インプラント関連セッションも一気に増加第5回(2006年) インプラント全盛第6回(2010年) インプラントからペリオへの揺り戻し、エンド、咬合にも注目第7回(2014年) 歯を残すことの重要性が端々に。エンド、再生療法の盛り上がり なお、第8回(2018年10月)は、少子超高齢社会のなか、どのように患者さんとかかわっていくか、成熟した治療オプションをどう用いるかが根底に流れる大会となる予定である。 また、昨年末、お世話になっている開業医の先生が、ここ何回かの日本国際歯科大会の全発表テーマを項目別に分析され、その資料を弊社にお送りくださった。それによると、①12年前はインプラントに関する発表が多くを占めていたが、現在は大幅減②ペリオの再浮上③小児歯科の割合は12年前1%、現在3~5%と上昇しているが全体としては少ないという。ほかにもこの資料からはさまざまなことが読み取れるのだが、やはり現在の歯科の潮流が見えてくると思う。 もちろん、弊社の日本国際歯科大会が歯科のトレンドをすべて網羅しているなどとは考えていない。ただ、ほぼ4年に一度開催される日本歯科医学会総会(日本歯科医師会、日本歯科医学会主催)の2年後に常に行われる弊社の日本国際歯科大会からも毎回、何かを発信できればと考えている。 新しい情報を垂れ流しにする時代は終わった。弊社は歯科出版社として情報を精査し、わかりやすく編集し、読者の方々が現在の臨床を振り返る際に考える材料を提供していく使命がある。 当日の講演会およびデンタルショーの会場運営からクインテッセンス出版社員の“思い”を伝えていきたいと考えています。当日、会場でお目にかかれますこと、楽しみにしております。4クインテッセンス出版株式会社 代表取締役社長北峯康充

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