デンタルアドクロニクル 2019
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99JAID日本国際歯科大会2018 2018年10月に開催された第8回日本国際歯科大会2018において、われわれJAIDメンバーの鈴木仙一・五十嵐 一・脇田雅文(筆者)を中心に「インプラント即時荷重の最新プロトコール」と題したセッションで登壇する機会をいただいた。塩田 真先生が座長を務め、演者として即時荷重治療において高名なTiziano Testori先生(イタリア)と寺本昌司先生もともに登壇した。 同セッションにおいては、最初に塩田先生から基本的な即時荷重のガイドラインに関する概説が行われた。Testori先生からは、即時荷重治療に関する手術手技について詳説された。Testori先生は今回が初来日ということもあり、演者である筆者も興味深く拝聴した。寺本先生のご講演では、即時荷重におけるさまざまな問題点が提示された。 その後、JAIDから鈴木仙一先生、筆者、五十嵐一先生の順に、今日の超高齢化社会において、健康寿命の延伸のために積極的に即時荷重インプラント治療を行うべきとの考えから、症例提示を交えて講演を行わせていただいた。 われわれJAIDでは、海外研修や海外から演者を招いた講演会、英語論文抄読会などを通して最新の歯科学を学び、日々の臨床をアップデートしている。そこから得られた知見のなかでも、特に高齢者ならびに無歯顎患者へのインプラント埋入・即時荷重治療を用いたオーラルリハビリテーションという概念を中心に、クインテッセンス出版より複数の書籍を刊行した。これらの積み重ねが、今回の日本国際歯科大会での講演へとつながったと思う。さらに2019年にはドイツで行われるクインテッセンス70周年記念大会にもJAIDを代表した複数のメンバーが登壇する。 今後も怠ることなく、知識のアップデートを行い、臨床の研鑽を行っていきたい。(JAID会員 脇田雅文)講演後のディスカッションの様子。大会中の懇親会にて、Homa Zadeh先生(米国、右から3)、Pascal Valentini先生(フランス、左から2)、岩城正明会長(右端)を交えた記念撮影。講演中の鈴木仙一先生の様子。講演中の五十嵐 一先生の様子。講演中の筆者、脇田雅文。セッション終了後、JAIDメンバーとともに記念撮影。JAIDの国内外での活動

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