デンタルアドクロニクル 2019
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臨床力アップ  に直結! 話題の研修・セミナー情報!講師が語る110創設の経緯 人と人との縁を大事にしようというコンセプトのもと、「縁の会」として中田光太郎のプライベートコース受講生OBを中心に、2ヵ月ごとに平日の診療後に集まり、小さな規模で症例検討会を行っていた。一時は開催場所を確保できず終息しかけるが、 多数の復活を望む声に後押しされ、 2014年4月体制を確立し、大阪、京都で交互に例会を行う新生「EN(縁)の会」としてスタートを切った。 活動内容 会員は卒業後間もない若手の先生から、色々な商業誌や学会で活躍されている先生まで幅広い。 例会は2ヵ月ごとに大阪、京都で交互に行われ、平日夜開催にもかかわらず西は広島、東は静岡から参戦する猛者もいる。2019年4月からは遠方から参加する会員の利便性を考え、すべて大阪で開催することになっている。毎回教育講演と2名の会員発表が基本となるが、その内容は多岐にわたる。リオ、エンド、保存修復、補綴、インプラント、 矯正や自分が悩んでいる症例相談などもあり、他の歯科医師の意見やアドバイスを求めることもできる。歯科医師だけでなく歯科技工士の発表もあり、歯科医師の症例をラボサイドからの視点で学ぶこともできるため、大変勉強になる。毎回例会後には懇親会が催され、話題は歯科に限らず人間同士の熱いトークに華が咲き、気がつけば午前様であることもある。  この会のもう1つのコンセプトとして、エビデンスを重要視している。2016年にはクインテッセンス出版株式会社から中田光太郎、木林博之監著による「エビデンスに基づいたリオドンタルプラスティックEN(Enhancement of New dentistry)の会サージェリー」を出版し、リオドンタルプラスティックサージェリーを習得したい先生方のバイブルとして、今なおベストセラーとなっている。2017、2018年にはその手技を3Dイラストを用いてステップバイステップでわかりやすく解説した「3Dイラストで見るリオドンタルプラスティックサージェリー」天然歯編とインプラント・ポンティック編を出版し、こちらも大変好評である。今後の展望 今後はこの会で得た知識、技術を歯科技工士、歯科衛生士を含むコでンタルスタッフと共有し、それを患者さんに還元すること。そして次の世代に伝えることにより新たな EN (縁)が生まれ、会員相互に歯科臨床力のベースアップをはかることが、われわれENの会会員にできる社会貢献であると考える。主宰 中田光太郎 Kotaro Nakataプロフィール 1990年、九州歯科大学卒業。1995年、医療法人社団洛歯会中田歯科クリニック開設。2009 年、医療法人社団洛歯会デンタルクリニックTAKANNA 開設。著書『エビデンスに基づいた リオドンタルプラスティックサージェリー』『3Dイラストで見るリオドンタルプラスティックサージェリー 天然歯編』『同 インプラント・ポンティック編』EN(縁)の会は、10年前よりクリニック内で始めたプライベートコースを始まりとした各コースの受講生を対象としたスタディグループである。歯周形成外科手術を主体に、次世代の若手を育成することに主眼を置き、歯科分野オールラウンドの勉強と、さらにはプレゼンテーション能力の向上や医院経営の安定などのテーマまで幅広く取り扱っている。歯科臨床力のベースアップを目指してマネージメント咬合予防補綴矯正ペリオエンドインプラントBasicAdvance

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