デンタルアドクロニクル 2019

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59CROSS TALK Part 1怖いところというより、おばあちゃんが働いている場所でした。祖母からも口腔内の環境を保つことの大切さは教えて貰っていましたね。有川　すばらしい！　それでしたら、おばあさまは、おそらく私どもの会社もご存じではないかと思います。平井　そうですね。きっとこの誌面を喜ぶと思います。有川　ノリタケは食器作りで培ってきた技術をベースにして、クラウンやブリッジなどの歯の被せ物を製作する際に使用するセラミックスを販売してきました。その技術を活かしてクラレ ノリタケ デンタルでは金属に代わる材料としてジルコニアも販売しております。平井　ジルコニアというと、アクセサリーなどでも使用されている材料ですよね？有川　そうです。このジルコニアをわれわれは原料から作っています。最近では、天然歯に近い透光性もあって強度も高いジルコニアを作って、国内外の先生方にお使いいただいています。平井　歯科医院に行っても、どういう材料を使って治療をしていただいたのかを知る機会がないので、今度からチェックしたいと思います。有川　ありがとうございます。本当に嬉しいです。山﨑　でもジルコニアを入れて下さいと言われたらギクッとするね（笑）。なんで知っているのだろうと。平井　ジルコニアは審美的にも優れているということですか？有川　優れています。平井　お値段は高価なものなのですか？山﨑　そうでもないです。セラミックは価格があまり変わらないのですよね。私が開業した45年ぐらい前と現在と比べてもそこまでは変わらない。セラミックがもっとも価格が安定しているのではないですかね。有川　そうです。金や銀やプラチナなどの貴金属やレアメタルも歯科ではよく使われるのですが、これらは価格が高騰しています。しかも日本では保険診療の中に組み込まれているものもあります。ですから、メタルフリー修復など、なるべく金属に代わるものが使用される傾向にあるようです。平井　興味深いですね。勉強になります。良い発音はきれいな口元から有川　それでは、ここからは平井さんにお話をお聞きしていきたいと思います。　平井さんはアナウンサーとして活動されていらっしゃるわけですが、その中で歯の重要性を感じることはありますか？平井　発音や発声には歯や歯並びが大きく影響を与えると研修のときに教わりました。私もフジテレビに内定をいただいた後に矯正治療を行いました。山﨑　お顔を見ると、おそらく上顎が少し前に出ていて下顎が弱いのではないかと思います。ですから、上顎を少し内側に入れて、下顎を少し前に出してバランスを取ったのではないですか？平井　はい。マウスピースをはめて治すもので、そこまで大掛かりではなかったのですけれど。有川　フジテレビの内定というと大学生のときですか？　その当時でマウスピース矯正は進んだ治療ですね。平井　祖母がずっと受付をしていた関係で、先生にはよく診ていただいてい