デンタルアドクロニクル 2019
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6巻頭特集1-1健康長寿社会の実現に向けて、それぞれのライフステージで歯科ができることDr. Akiyoshi Sekoguchi瀬古口精良(せこぐち・あきよし)1988年、城西歯科大学(現・明海大学)卒業。医療法人精良会せこぐち歯科理事長。公益社団法人日本歯科医師会常務理事。男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」、大阪エヴェッサ メディカルパートナー。今回、日本歯科医師会が製作した映画『笑顔の向こうに』の原案・総指揮を務める。若い人たちに歯科技工士、歯科衛生士という職業があることを知ってほしい 日本歯科医師会では、私が医療管理分野を担当していた数年前から歯科技工士と歯科衛生士を含めた歯科医療職の人材確保問題について議論を重ねていました。そのようななかで、高校生に卒業後の進路についてヒヤリングすると、ファッション系やヘアメイク関係の職業はすぐに出てくるのですが、歯科技工士と歯科衛生士という職業があることを知らないという状況が見えてきました。 そこで、若い世代の人たちに広く歯科医療職を知っていただくためにはどうすればよいか、それだけでなく子どもから高齢者までの幅広い年齢層にも広く周知できる方法を模索していたところ、国民全体に向けた歯科職種の職業告知の1つとして歯科医療に関する映画の製作という案が出されました。8020運動30周年記念事業の一環で映画を製作 2018年は、平成元年から厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会でスタートした「8020運動」が30周年という節目を迎えたこともあり、その記念事業の一環として歯科医療に関する映画『笑顔の向こうに』を製作することになりました(図1)。私は原案・製作総指揮者として、2年前からプロデューサーや脚本家とディスカッションを繰り返し、本映画の立ち上げから撮影現場の立ち合い、歯科医療の細かな監修など、完成まですべてに携わりました。 主演とヒロインの人選についてはもっとも悩むところでしたが、やはり若い世代の人たちに人気の俳優を起用したいという思いがあり、主演は高杉真宙さんにお願いしました。高杉さん図2 2018年12月5 日、現地で開催されたモナコ国際映画祭授賞式には安田聖愛ら出演者をはじめ関係者が出席。日本歯科医師会常務理事の瀬古口精良氏は左から4 人目。©公益社団法人 日本歯科医師会図1 映画『笑顔の向こうに』公式ホームページ。2019年2月15日、全国のイオンシネマにて公開される。(https://egao-mukou.jp/)。映画『笑顔の向こうに』の原案・製作総指揮の瀬古口氏が語る製作秘話日本歯科医師会

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