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コーチング

【読み】:こーちんぐ
【英語】:coaching
【書籍】: 歯科衛生士のための話せる・わかりあえるコミュニケーション事始め
【ページ】:25

キーワード解説:

コーチングとは、相手の望む目標達成(未来)のために、必要なスキル・知識を備えさせてゴールに向けて育成・サポートするコミュニケーションテクニックのことで、ビジネス界でも脚光を浴びている人材育成の手法として、従業員やスタッフの自律学習を支援・促進しながら、期待レベルまでに導く指導のことをいう。古くは1840年代のオックスフォード大学にて受験指導をする個人教師のことをコーチと呼んだことに始まる。以後、スポーツの分野に広がり、現在ではスポーツ指導者のことをコーチと呼ぶことが一般的である。1950年代からマネジメント分野で取り上げられるようになる。企業や組織運営を対象にしたビジネス・コーチングと、個人のライフワークを対象にしたパーソナル・コーチングという2つのカテゴリに分けられ、現在米国では約1万人以上がプロのコーチとして活躍している。日本では1990年代後半に企業研修の一環として導入が始まる。現在日本ではプロコーチが約1000人ほどいるといわれている。
 手法としては、現状のレベルと期待レベルとのギャップに気づかせ、スタッフが主体的にそのギャップを埋めていくように導くことが基本である。人の成長は、学習(経験)の積み重ねが大きく関わる。そのため、コーチングには「学習支援」と「学習促進」の2つに要素がある。前者は、期待を示して課題を形成すること。後者は、課題に前向きに取り組めるように動機づけを行うこと。スタッフを育成する場合、意図的であれ偶然であれ、効果的な経験を積ませることが重要となる。その際、スタッフが主体的に学習に取り組んでいる状況をつくることができれば、コーチングがうまくできているといえる。