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歯髄電気診

【読み】:しずいでんきしん
【英語】:electric pulp test
【書籍】: バイオロジーに基づいた実践歯内療法学-Textbook of Endodontology-
【ページ】:19

キーワード解説:

電気歯髄診断器を用いて、電導性媒体を付けた電極を歯肉から離れた歯面に当て、弱い電流を通電して歯髄に電気的刺激を与えて誘発させた痛みによって、歯髄の生死、病態を診査する方法。周囲への漏電を防ぐため、ラバーダムやプラスティックストリップを用いて患歯を隔離しておき、徐々に電流を上げていく。一般には口唇(頬)側の切縁(咬頭)側1/3の健全エナメル質に電極を当てる。歯髄電気診の診断精度は、歯髄の生死に関しては高いが、多量の修復象牙質のために電気的刺激が歯髄に達していなかったり、歯根膜や隣在歯の神経線維に達していたりすると、偽反応を示すこともある。また、歯髄の病態については必ずしも正確に診断できるわけではなく、大きな金属修復物がある場合には用いることができない場合もある。なお、歯髄電気診は心臓ペースメーカーを装着している患者には禁忌である。