キーワード
キーワード解説:
24時間以内に全口腔内の感染物排除を行うこと。4分の1顎ずつのSRPでは初期治療終了前に再感染することが予測されるため、これを防止するために、Quirynenによりその概念が提唱された。クロルヘキシジンによるマウスリンス・歯周ポケット内洗浄をともなう方法に加えて、現在では内服抗菌薬を用いて術後の細菌感染(=菌血症)のリスクをコントロールしたうえで行う方法が考案されている。細菌検査に基づく診断による抗菌療法とその後のFMDの導入により、重度歯周病患者に対して、感染症治療の達成、初期治療の早期化、再生治療の成功率の向上、歯周病原性細菌の家族内での伝播の抑止、歯周病に起因する全身疾患の発症予防・治療、といったメリットが期待される。