キーワード解説：

根管内と根管外との交通を遮断できる材料として、かねてより欧米で注目されてきた歯内療法用材料。1990年代初頭に、米国・ロマリンダ大学のMahmoud Torabinejad教授を中心に開発されたのち、1998年にFDIの認可を受けて商品化され、本邦ではようやく2007年になって「歯科用覆髄材料」として薬事承認を受けたもの。当初は逆根管充填材として開発を進められたものであるが、現在、諸外国では直接覆髄や生活断髄のみならず、逆根管充填、穿孔封鎖、apexification時の根尖封鎖など、適応が拡大されている。