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再生医療の三要素

【読み】:さいせいいりょうのさんようそ
【英語】:three factors of tissue engineering
【書籍】: 再生医療とインプラント
【ページ】:105、133

キーワード解説:

工学的手法を応用して組織や臓器を再生するために必要な3つの要素のこと。組織や臓器をつくるための「細胞」、細胞の動きを指示するシグナル因子となる「生理活性物質」、細胞や生理活性物質が身動きをとるための「足場」を指す。
「細胞(幹細胞)」は、さまざまな組織を構成する幹となる。とくに間葉系幹細胞(MSCs)は多分化能とすぐれた増殖能をもち、間葉系組織(骨、軟骨、脂肪、筋など)に分化する。
「生理活性物質(サイトカイン)」は、細胞の増殖、分化、機能発現などにはたらく、細胞から産生されるタンパクまたはペプチドである。増殖因子などもこの定義に含まれ、代表的なものにBMP、TGF-β、FGF、PDGF、EGFなどがある。
「足場(スキャホールド)」は、細胞、生理活性物質が機能できる環境を提供する土台である。工学分野との融合で、効果的組織再生に向けて盛んにこの開発が進められている。