キーワード
キーワード解説:
歯面にプラークが付着すると、それに対応した歯肉の部分に約1~2mmの幅で結合組織の炎症が起こる。その部分をICTという。歯肉炎の段階であれば、ICTは歯肉縁上のスケーリングおよびプラークコントロールにより改善する。しかし、歯周炎が進行して根尖側方向にプラークが進んでいくと、ICTもそれに対応した位置に移動し、歯槽骨は炎症から逃れようとして高さを減じるため歯槽骨吸収が起きる。急性症状の場合を除いては、通常、歯槽骨頂部はICTには巻き込まれず、ICTと骨頂上部の間には健康な結合組織が介在する。つまりプラークの部分からICTが約1~2mm幅で存在し、健康な結合組織を介して歯槽骨があるという関係が成り立つ。