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段階的変化モデルを用いた禁煙指導

【読み】:だんかいてきへんかもでるをもちいたきんえんしどうと
【英語】:the stage model in the approach to smoking cessation
【書籍】: 困った患者さんにどう活かす 診療室の行動科学 -成人へのアプローチ編-
【ページ】:104,105

キーワード解説:

Prochaska JOらが理論横断的モデル(the transtheoretical model)の中で考案した段階的変化モデル(行動変容のステージモデル)は、保健行動の変容を1つのプロセスと捉えて、その変容過程を「無関心期:6か月以内に実行する意思がない」「関心期:6か月以内に実行する意思がある」「準備期:1か月以内に実行する意思がある」「実行期:行動変容開始後6か月未満」「維持期:行動変容開始後6か月以上」の5つの段階に分類し、それぞれの段階に応じた保健指導のアプローチ法を示したものである。禁煙の場合、1回の試みだけで生涯禁煙者となるケースは稀で、何回かの失敗や中断を繰り返しながら、一定の期間を要して最終的に禁煙を達成するケースがほとんどである。すなわち、禁煙指導では、段階的変化モデルの特徴を踏まえ、対象者の段階に応じた働きかけにより、従来からの画一的な保健指導ではなく、より個別的で効果的な指導や健康教育を行うことができる。