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食育基本法の背景

【読み】:しょくいくきほんほうのはいけい
【英語】:background of the enactment of Basic Act on Food Education
【書籍】: 「食育」は歯科医療を変える
【ページ】:30

キーワード解説:

米国では1970年代に心臓病が増えることによって、医療保険が増大し、医療費のために企業や国の予算を圧迫しはじめた。ニクソン大統領は1977年に、約1,000人の栄養・食の関係者、あるいは保健・医療関係者を集めて報告書を作成した。これがマクガバン上院議員がまとめた「マクガバン報告」である。「アメリカ人の心臓病を防ぐためにはやはり食生活が大事だ。とくに油を減らして穀類を増やす、どっちかというと日本人のような食生活をするのがいい」という報告書が議会に提出された。その後1990年からアメリカは「ヘルシーピープル2000」をスタートさせ、スローガンではなく10年間の数値目標を掲げた。それを参考にしたのが「健康日本21」である(2000年)。2005年7月には食育基本法を施行し、2008年から食育推進基本計画により具体的な活動がはじまった。そのなかで歯科に関しては「食生活を支える口腔機能の維持などについて指導を推進する」と書かれている。