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インプラント体(チタン)の骨形成誘導能

【読み】:いんぷらんとたい(ちたん)のこつけいせいゆうどうのう
【英語】:bone formation-inducing activity of implant (titanium)
【書籍】: 別冊ザ・クインテッセンス 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル'09
【ページ】:52

キーワード解説:

 インプラント体を埋入して,4週後を自然光で観察すると,インプラント体に接合してわずかに新生骨が認められる.その表面には,厚い類骨とクボイダルな骨芽細胞が並んで認められる.これを蛍光下で観察すると,骨標識が認められるので,石灰化も盛んに行われていくことが示される.通常,骨の新生は,破骨細胞による骨吸収が先行した後,骨芽細胞によって形成される.いわゆるリモデリング(remodeling)に基づいて進行するが,インプラント体表面では,破骨細胞によって吸収される骨が存在しないため,いきなり骨形成のみが生じていることとなり,インプラント体自体が骨形成を誘導する因子を持っていることを示唆する.骨吸収が先行せずに骨形成が生じることを一般にミニモデリング(minimodeling)といい,通常の骨でもしばしば見られる現象である.この場合は骨ではなく,インプラント体からのミニモデリングとなる.