キーワード
キーワード解説:
マイクロスコープのメリットは「拡大」と「明るさ」にあるが、必ずしも拡大率が高いマイクロスコープがよいわけではない。拡大しすぎると、暗く、被写界深度が狭くなってしまうためにかえって作業がしにくい。また、視野が狭くなるために目標物を見つけにくくフォーカスも合わせにくくなる。とくに自由な動きができるデンタルミラーの使用時はさらに困難で、治療内容により多少異なるが、低倍率(2~5倍)では全体像をとらえてフォーカスを合わせ、ラフ形成などに使用し、中倍率(8~13倍)ではマージンの処理、充填や根管治療などの作業を行い、高倍率(20倍前後)では確認に使用するのが一般的である。倍率の切替方式(変倍機構)には、数段階の決まった倍率の「ドラム式」と、無段階の「ズーム式」、さらにノブを回転させる「マニュアル式」、スイッチで切り替える「電動式」がある。