キーワード
キーワード解説:
通常、マイクロスコープにて高倍率で観察する場合、暗く、被写界深度が狭くなる。たとえば根管治療の際は根尖付近にフォーカスを合わせると根管口がボケたり、支台歯形成の際は近心部形成時に遠心部がボケるため、そのつどフォーカスを合わせる必要がある。その解決策としては、対物レンズと接眼レンズの間に「ダブルアイリス」を装着すると効果的である。カメラの絞りと同じで、対物から入った光を調節することで被写界深度を変化させることができる。ただ、被写界深度が広がればさらに暗くなるため、明るいレンズ、大きな光源、光の劣化を防ぐ照明方式などをもつ機種が必要である。また、画像を記録する際には、ビームスプリッター(記録装置を装着させるパーツ)よりも対物レンズ側に装着しなければその効果は記録されないので注意を要する。