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嘔吐反射

【読み】:おうとはんしゃ
【英語】:vomiting reflex
【書籍】: 必ず上達 歯冠修復(上)
【ページ】:25、35

キーワード解説:

 嘔吐反射とは、咽頭粘膜や舌根部への刺激などで生じる反射のことである。歯科臨床では、ミラー使用時や上顎の印象採得時などに生じやすい。なお、とくに後者に対する予防策としては、(1)表面麻酔の応用、(2)トレー後縁へのポストダムの付与、(3)唾液の流出を我慢させない、(4)印象材を硬めに練和して硬化時間を短縮させる、(5)トレー圧接までの操作時間を短縮する、などが挙げられる。また、実際に嘔吐反射が生じた場合には、(1)患者をアップライトポジションに戻す、(2)顔を下に向けて気道を確保する、(3)腹筋に力を入れさせる(足の指で床をつかむような動きを指示するとよい)、(4)その後、鼻呼吸を促す、といった対策をとるとよい。