キーワード
キーワード解説:
1995年にBrånemarkが開発した頬骨に向かって埋入される長いスクリュー型のインプラント。高度に骨吸収した上顎臼歯部に対するインプラント治療としては、サイナスフロアエレベーション、骨移植、骨延長術などの付加的な骨造成処置(グラフト)を行う治療と、治療期間の長さなどを考慮し、骨造成の代替としてショートインプラント、傾斜埋入、ザイゴマインプラントなどを適応するグラフトレス治療に大別される。このザイゴマインプラントは、通常30~52.5mmのインプラントを頬骨に2本ないし4本埋入し、上顎骨の高さが5mm以内であっても使用可能であるとされる。なお、適応に際しては正確な埋入ポジションおよび角度が要求されるため、コンピュータガイドシステムを用いて治療計画立案、埋入手術を行うことが現在では主流となっている。