カンファーキノン
- 【読み】
- かんふぁーきのん
- 【英語】
- camphorquinone
- 【書籍】
- コンポジットレジン修復のサイエンス&テクニック
- 【ページ】
- 110
キーワード解説
カンファーキノンとは、光重合型コンポジットレジンに含まれる、可視光線の照射によって励起する光重合開始材のこと。光照射によって励起したカンファーキノンは、還元剤であるアミンなどと励起錯体を形成し、ラジカルを生じることで、多官能性モノマーの重合を開始させる。光重合型コンポジットレジンは、光線照射後に色調の変化が生じる特性を有しているが、これはカンファーキノンが黄色を呈する物質であり、可視光線照射による重合反応の進行により黄色味を失うことに起因している。