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キーワード解説:
粉末焼結型積層法とは、3Dプリンタにおける成型法のひとつである。具体的には、素材となる材料(主にチタンやコバルトクロム合金などの金属)の粉末を敷き詰めた上にCADデータにもとづいてレーザー光を照射し、順次粉末を追加しながら最終的な形態を積層(焼結)していくものである。本法を採用する装置として代表的な「EOSINT M270」(ドイツ・EOS GmbH)の資料によれば、最大で250mm×250mm×215 mmの立方体に収まる範囲の構造物(補綴物)を加工することができ、加工精度は20~100μmの範囲に達する(材料によって変化する)という。
なお、本法によって肉厚の構造物を製作した場合、その特性から内面が粗造になることも指摘されているため、応用にあたっては強度を考慮した設計や症例選択が求められる。また、素材やレーザー照射部などの進歩も今後期待される。