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歯根嚢胞摘出術

【読み】:しこんのうほうてきしゅつじゅつ
【英語】:enucleation of radicular (periapical ) cyst
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2010年5月号
【ページ】:192

キーワード解説:

歯根尖の骨内に形成された慢性炎症の産物である歯根嚢胞を、根尖相当部唇側(頬側)の歯槽骨を開削して除去する手術。該当歯の補綴物装着の有無、術後の骨欠損の位置と大きさ、歯頚部歯肉の状態などを考慮してWassmund (ワスムント)切開とPartsch(パルチ)切開の2つの切開線を使い分ける。両切開のポイントは以下のとおり。
Wassmund切開のポイント
・縦切開は隅角部に設定し、基部が広くなるように。
・病巣が大きく歯頚部近くまで及んでいても使える。
・歯頚部歯肉が退縮する恐れあり。補綴物が装着されている場合には歯肉退縮に注意。
Partsch(パルチ)切開のポイント
・歯頚部から5mm以上離した弧状切開、上手になれば3mmでも可。
・骨欠損上に切開線が来ないように注意。
・病巣が歯頚部近くまで及んでいる場合には使いにくい。