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身体表現性障害

【読み】:しんたいひょうげんせいしょうがい
【英語】:somatoform disorders
【書籍】: ザ・クインテッセンス 2010年6月号
【ページ】:54

キーワード解説:

身体化症状を主症状とする精神疾患(ただし詐病を除く)。具体的には、適切な臨床検査などの検索を行っても症状を説明できる所見がなく、統合失調症、大うつ病性障害(うつ病)をはじめとした気分障害、不安障害などのほかの精神疾患の診断基準にあてはまらないときに診断される病名。かつて、神経症、自律神経失調症、不定愁訴、ヒステリー、慢性○○(例:慢性胃炎)、心因性○○(例:心因性疼痛)、神経性○○(例:神経性胃炎)、○○症候群(例:慢性疲労症候群)などとよばれていたものの多くが、現在では「身体表現性障害」であったと考えられている。
 米国精神医学会編集の『精神疾患の診断・統計マニュアル第4版テキスト改訂版』(DSM-IV-TR)によれば、「身体表現性障害」は、身体化障害、鑑別不能型身体表現性障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症、身体醜形障害、特定不能の身体表現性障害の7つに下位分類される。
 これらの下位分類疾患のうち、しびれ・めまいなどの偽神経学的症状を呈するものは「転換性障害」、またさらに進行すると、自分が重篤な病気にかかる恐怖や、かかっているという観念にとらわれるようになり、「心気症」と診断されるようになる。