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薬の相互作用

【読み】
くすりのそうごさよう
【英語】
drug interaction
【書籍】
薬 '10/'11
【ページ】
8

キーワード解説

薬の飲み合わせのことで、薬が効きすぎて副作用がでやすくなったり、逆に薬が効かなくなったりすることである。また薬と薬だけでなく、薬と食べ物や飲み物、嗜好品などでも、薬の作用が強くなったり弱くなったりすることもある。広義では、薬力学的薬物相互作用と薬動力学的薬物相互作用に分かれる。薬力学的薬物相互作用とは、たとえば同じような作用がある薬を2種類飲めば、薬が効きすぎたり、副作用がでやすくなったり、逆に作用が反対の薬を一緒に飲めば薬の効果が弱まることである。薬動力学的薬物相互作用は、薬物動態(吸収、分布、代謝、排泄)を知る必要がある。内服薬は、主に小腸で吸収され、血流に乗って体のいろいろなところにいきわたり(分布)、肝臓で体から薬を捨てていくために薬の形を変え(代謝)、肝臓から薬が排泄される。このように薬は、吸収、分布、代謝、排泄の4つの過程を経て、体からなくなっていく。相互作用はこの過程のなかで起こる。