キーワード解説：

骨の増殖する疾患を骨腫と総称するが、厳密には骨増殖性の真の腫瘍は少なく、外部に向かって膨隆したものは外骨症exostosis、あるいは骨隆起と呼んで区別する。骨腫と骨隆起の組織学的鑑別は困難とされ、特徴的な発生部位によって判断することが多い。好発部位は下顎舌側および口蓋中央部である。前者を下顎骨隆起、後者を口蓋隆起と呼ぶ。病因は不明であり、義歯作製の障害にならなければ、ほとんど治療の対象にならない。