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ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死の予防と危険因子

【読み】:びすふぉすふぉねーとけいやくざいかんれんがっこつえしのよぼうときけんいんし
【英語】:prevention and risk factor of bisphosphonates-related osteonecrosis of the jaws
【書籍】: これならわかるビスフォスフォネートと抗血栓薬服用患者への対応
【ページ】:35

キーワード解説:

ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死(BRONJ)を発症している病変部では、口腔細菌の増殖がみられることから、口腔内細菌が関与していることが推測される。またBRONJの病理像でもほとんどの症例で腐骨がみられ、周辺に放線菌様の菌塊がみられることから、口腔内感染を最小限にとどめることが重要で、口腔衛生状態を良好に保つ必要がある。したがってビスフォスフォネート系薬剤を投与されている場合は、顎骨壊死を予防するために定期的に口腔内の状態をチェックし、口腔清掃指導、歯石除去、抜歯にならないための早期のう蝕治療が必要になる。またBRONJの危険因子として、局所因子には抜歯、インプラント埋入手術、歯根端切除術、口蓋および舌側骨隆起の切除術、歯周外科手術(歯肉縁下ポケット、SRPなどすべての観血処置)があり、全身的因子にはステロイド剤・抗癌剤の投与、ホルモン療法、糖尿病、喫煙、飲酒、高齢者があげられる。