キーワード
キーワード解説:
接着修復においては、修復材料と歯質との間に接着材層が介在する。象牙質においては接着界面に樹脂含浸層が形成され、これが象牙質の接着機構として説明されている。しかし、昨今、接着材として広く用いられているセルフエッチングシステムの場合、樹脂含浸層の下にもう一層う蝕に抵抗する層が存在することが明らかとなった。この層は象牙質と構造が類似しており、アパタイト結晶を含み、象牙質に移行している。すなわち、接着によって象牙質が強化された層であり、「super dentin」と呼ぶことが提唱されている。しかし、接着に限らず、さまざまな技術・材料を用いて歯を強化することを、広く「super tooth」の創出ととらえ、今日の超高齢社会において歯を積極的に保護して、自分の歯で健康に人生を全うするのが主旨である。