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永久歯の先天欠如

【読み】:えいきゅうしのせんてんけつじょ
【英語】:congenital absence of permanent tooth
【書籍】: ここが知りたい 歯科治療 ベストアンサー vol.1
【ページ】:166~172

キーワード解説:

永久歯の一部が先天的に欠如することで、病的なものではなくイレギュラーなものと考えられ、めずらしいことではない。対応として、永久歯が少ないことを前提によい歯列を目指す方法と、その部分の乳歯を長く使うことを期待する方法がある。前者は、とくに先天欠如の頻度が高い下顎前歯1歯の欠如や上顎小臼歯左右1歯ずつの欠如では、小学生くらいの早い時期に永久歯が先天欠如している乳歯を抜歯するだけで、最近の子どもは顎に対して歯が大きい傾向にあるため、何もしなくてもかえってきれいに歯が並ぶことも少なくない。さらに矯正治療を併用することで、より良好な歯列にできる可能性が高まる。後者の場合は、一般にその部分の乳歯はすぐに抜けず、40歳代くらいまでもつことも稀ではないが、乳歯の歯根吸収を進行させ、脱落の要因となるう蝕にしないよう、経過観察することが大切である。ただ、脱落後は欠損となるため、一般的に補綴で補うことになる。