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Koisの5つの診断基準

【読み】:こいすのいつつのしんだんきじゅん
【英語】:Kois’s five diagnostic keys
【書籍】: 別冊 天然歯 vs.インプラント
【ページ】:117

キーワード解説:

Kois JCが2001年に提唱した、単独歯インプラント周囲において予知性の高い審美性を得るための5つの診断基準。以下の項目から、治療の難易度や審美障害のリスクを判断する。
(1)抜歯対象歯の相対的な位置関係:抜歯対象歯の辺縁歯肉が隣在歯と比較してより歯冠側に位置していることが望ましく、通常の位置であったり、根尖側に位置していると審美障害が生じやすくなる。
(2)歯肉形態:乳頭歯肉と歯肉辺縁との距離が大きいほど「high scallop」とされ、抜歯後の審美障害のリスクが高い順に「high」、「normal」、「flat」に分類される。
(3)歯肉のバイオタイプ:「thin」と「thick」に分類される。thinタイプのほうが唇側に歯肉退縮を生じるリスクが高い。
(4)歯牙形態:歯肉退縮、ブラックトライアングルの生じるリスクが高い順に「square(四角形)」、「ovoid(卵円形)」、「triangular(三角形)」と分類される。
(5)骨頂の位置:歯槽骨頂から遊離歯肉までの垂直的距離が大きいほど「high crest」とされ、歯肉退縮のリスクが高い順に「high」、「nomal」、「low」と分類される。