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無歯顎インプラント補綴の難易度別カテゴリー

【読み】:むしがくいんぷらんとほてつのなんいどべつかてごりー
【英語】:Category of difficulty for edentulous implant prosthesis

キーワード解説:

無歯顎インプラント補綴治療を行う際の難易度の指標とするために、Gallucci GOらが分類した二次元的な骨の萎縮状態に関する4つのカテゴリー。詳細は以下の通りである。
・カテゴリーI:前歯部、臼歯部にて垂直的な骨の萎縮を認めず、水平的には萎縮の場合ありで、少数では問題ないが、多数インプラント埋入の場合は骨造成などの必要も示唆するが、インプラント埋入が前臼歯部ともに可能である。
・カテゴリーII:前歯部、片側臼歯部にて垂直的な骨の萎縮を認めず、水平的には萎縮の場合ありで、少数では問題ないが、多数インプラント埋入の場合、片側萎縮部の臼歯部および水平的な萎縮部において骨造成の必要あり。場合により2回法の骨造成も示唆される。
・カテゴリーIII:臼歯部において垂直的な骨萎縮を認め、前歯部において、垂直的な骨萎縮は認めないが水平的な萎縮がある場合は骨造成を必要とする。少数インプラントの埋入においてインプラントオーバーデンチャー(IOD)などが適応であると示唆するが、下顎の場合によりFPDが考慮される。
・カテゴリーIV:ほとんどの骨萎縮を認め、下顎前歯部のみ少数のインプラント埋入が試みられる。