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機能的磁気共鳴画像法

【読み】:きのうてきじききょうめいがぞうほう
【英語】:fMRI (functional magnetic resonance imaging)
【書籍】: 別冊 臨床家のための矯正YEAR BOOK '11
【ページ】:34

キーワード解説:

ヒト脳機能の非侵襲的画像解析法の1つ。MRIが形態を見るのに対しfMRI は機能を見る。撮像の指標となるのは血中ヘモグロビンの酸化・還元の度合いで、blood oxygenation level dependent (BOLD)効果と呼ばれる。安静時には、動脈血中の酸化ヘモグロビンが脳で必要量の酸素を放出し、その結果、静脈血にはある一定の割合の酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンが含まれる。脳が活動を始めると、動脈血中の酸化ヘモグロビンの割合は約30%増加するとされるが、実際に脳が必要とする酸素は約7%しか増加しないとされ、その結果、静脈血中の相対的な還元ヘモグロビン量は減少し、BOLD信号は増大する。解析原理としては、条件1(何らかのタスク遂行)と条件2(安静)を数回ずつ交互に繰り返し、関心領域の信号変化を時間軸に対してプロットする。その信号変化を統計処理したのち脳の解剖画像に重ね合わせると、タスクにともなって賦活した脳領域がわかるという仕組みである。