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キーワード解説:
本項ではローパスフィルターとよばれるもののうち、デジタルカメラの撮像素子の前に設置されるフィルターについて述べる。本フィルターは、撮像素子上に配列された微細な受光部のパターンが、細かな繰り返しのパターンをもつ被写体(例:服地など)と干渉しあってモアレ(縞模様)や偽色(本来そこにない色が写ってしまう現象)を生じないように、あらかじめ特定の周波数以下の波長の光をカットする役割をもつ。このように、ローパスフィルターはデジタルカメラの画質を確保するために必要なものではあるが、その特性上、ごくわずかに画像をぼかすため、プロ用のカメラではローパスフィルターを装着していないものや、着脱式にしているものがある。また、撮像素子側の構造上、ローパスフィルターが不要な製品もある(例:X-Pro1〔富士フィルム〕、SD1〔シグマ〕)。