キーワード
キーワード解説:
標準経過態とは、上下4切歯の配列が顔面頭蓋に対してもっとも調和のとれた状態のことをいう。島田朝晴氏が提唱する「歯列育形成」において、乳歯列期あるいは混合歯列期の初期から始めた継続管理の経過途中で、将来、確実に正しい配列と咬合を形成させるためのひとつの指標として定めている。歯列育形成は乳歯を利用する方法のため、開始時期が遅かったり、乳側方歯群の交換期や骨植が弱い時期に開始してしまうと、標準経過態にすることができない。その結果、不完全な形の永久歯列が形成されてしまうこともあるので、注意が必要である。